認知症の予兆

2017/11/16

父はよく幻覚を見ていました。

 

これはまだ健全な頃、けっこう以前から。

 

10年くらい前からたまに、こういう事を言っていました。

注) いま思えばこの言動も怪しかった、という意味です。

 

「仏壇の中に女の人がすっぽり入っている」

 

「夜寝ていると襖が少し開いている所に人影がいる」

 

最初は気にもとめていませんでしたし、父は子供の頃から幽霊?

のようなものを何度か見た事があると言っていたので、その類かな、

くらいに考えていました。要は全く気にしていなかったのです。

 

そういやあお墓参りしてへんかったな、次の休みの日にでも行くか!

 

本人も別に怖い訳ではなく(父はかなりのビビリです)、ただそこに居るだけやと

のほほんと言うのです。

 

まーた何言うとんのやー、顔でも洗ってスッキリしてきてよー

 

くらいの軽い感じで僕たち家族は受け止めていました。

 

 

それから暫くして父が心筋梗塞になったとき、

集中治療室にいるときに明らかにおかしな言動が出始めました。

 

「ほら見て、あそこの隅に虫がめちゃくちゃおる」

 

と言って怯えている、かと思えば次の瞬間は何も見えないようで、

あれ?と言ってぼうっとする。何かおかしい

言っている内容もおかしいのですが、本人のリアクションなり

表情がいつもの感じではない

 

当時、医者にこの事を相談すると

 

「集中治療室にいると、稀に電磁波の関係で幻覚を見られる方がいるんですよ」

「だから気にせんで下さい」

 

え?電磁波?何を言ってるんや?

そもそも数ある計器の電磁波の影響で患者に影響が出てる時点で

あかんけど、何その理由……

適当なもんですね。。。

 

その後、父は心筋梗塞の治療を無事に終え退院出来ました。

それから暫くは全くいつも通り。変な言動も何も無し

あれは一体何やったんやろ………まさか電磁波?

まあ良くなったんやからええかーと、僕ら家族も思考停止。

 

それからさらに5年程経ったある日、母から電話があって

 

いまあんたどこおるん?

 

いま(大阪の)泉大津の病院やけど

 

そうやんなあ…お父さんが電話で訳わからん事言うとんねん

 

何?

 

あんたら家族が家(神戸の実家)に来て座ってるて……

 

僕はいま泉大津にいる、じゃあ父がいま見てるのは何?

 

急いで神戸の実家に駆け付けたのは言うまでもありません。

 

ここくらいから、父の認知症がより明確に出てき始めました。

 

父は幼いときも幽霊を見た事があると言っていました。

そこまで遡って検証するのは、また、周囲が気付くのは不可能ですが、

ひょっとしたらそれも幻覚だったのかもしれません。(単なる推測です)

 

 

家族や日頃からよく会って知っている人に、少しでも

不安を感じたとき、何かいつもと違うと感じたとき、

早めの認知症検査をお勧めします。

 

ですが父もそうでしたが、そのような幻覚が出ているにも関わらず

認知症テストでは異常なし、となる場合があります。

 

僕たちはここで安堵してしまったのですが、ここで重要なのは

家族が近親者が、当事者のスペシャリストだという自覚です。

 

認知症はまだ解明されていない部分も多く、従って医者が見つけられない

可能性も多分にある訳です。

 

いつもとおかしい、何か違うと感じたなら、本格的に認知症が出てきた時の

準備を始めて下さい!今はインターネットや書籍で様々な貴重な情報が

得られます。出来るだけ早くから準備を進め、家族皆で寄り添い生きる

覚悟を決める、これは本当に大事なことです!

 

この記事を読んでくれた方は、是非頭の隅に置いておいて下さい。